アメリカ進出・展開を目指す日本企業をサポートするTandemSprint, Inc.

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アメリカ進出・展開を目指す日本企業をサポートするTandemSprint, Inc.

進出事例
2023.09.28

米国主要3都市でのビジネス成功戦略:日本企業のシリコンバレー、ニューヨーク、オースティン進出の鍵

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1.はじめに

多くの日本企業が新たなビジネスチャンスを求め、その照準を海外市場に定めています。その中でも、米国は、異なる特色と魅力を持つ多様な都市から成り立ち、それぞれが大きなマーケットポテンシャルを持つビジネスハブとして注目されています。

例えば、シリコンバレーは世界的な技術革新の中心地であり、ニューヨークは金融とメディアの大都市、オースティンは急成長するテクノロジー産業の拠点として知られています。これらの都市で成功を収めるためには、地域特有の文化、ビジネスエコシステム、または法的環境を理解し、適切に対応する必要があります。そして、これらのビジネスハブに自社の拠点を持つことは、市場へのアクセス向上、現地のニーズへの適応、自社の信頼性の向上、地元リソースの活用、リスク分散が可能となり、米国市場での成功に向けた大きなメリットがあります。

本稿では、米国のこれら3つの主要都市の特徴を紹介し、日本企業がビジネス展開を成功させるためのポイントを解説します。

2.シリコンバレー: 技術革新の中心地

2-1.スタートアップエコシステムとそのサポート体制

シリコンバレーは世界中から技術者や起業家が集まる、スタートアップエコシステムの中心地となっています。この地域には、Apple、Googleなどの世界的テクノロジー企業が本拠地を構え、新しい技術やサービスの革新を推進しています。また、スタンフォード大学をはじめとする研究機関や大学が、研究開発や人材供給の面で大きな役割を果たしています。シリコンバレーには、Y Combinatorや500 Startupsといったアクセラレータプログラムが存在し、スタートアップ企業に資金やメンタリング、ネットワーキングの機会を提供しています。

2-2.投資環境: ベンチャーキャピタルとエンジェル投資家

シリコンバレーの投資環境は、世界でも最も活発なものの一つとなっています。多数のベンチャーキャピタルが活動しており、Sequoia CapitalやAndreessen Horowitzのような大手から、特定の業界やステージに特化した小規模なファンドまで幅広く存在します。また、エンジェル投資家も多く、彼らは初期段階のスタートアップに資金を供給するだけでなく、経験や知識、ネットワークも共有しています。

2-3.ネットワーキングイベントとコミュニティの紹介

シリコンバレーでは、スタートアップやテクノロジーに関するさまざまなイベントやミートアップが頻繁に開催されています。TechCrunch Disrupt( https://techcrunch.com/events/tc-disrupt-2023/ )やStartup Grind( https://www.startupgrind.com/ )などの大規模なカンファレンスから、特定の技術や産業を対象とした小規模なミートアップまで、多岐にわたるイベントが存在します。これらのイベントは、新しいパートナーシップや投資機会を探る場として非常に価値があります。

3.ニューヨーク: 金融とメディアの大都市

3-1.金融、広告、メディア業界の概要

ニューヨークは、その歴史的背景と地理的位置から、金融、広告、そしてメディアの世界的な中心地となっています。ウォール・ストリートを中心とする金融街は、世界の金融業界に著しい影響を持つ重要なハブです。多くの大手銀行、投資ファンド、証券取引所がこの地に本拠を置く重要な地となっています。同様に、広告業界もマンハッタンに多くの大手広告代理店を擁し、ブランド戦略の中心的役割を果たしています。さらに、ニューヨークはCNN、NBC、CBSなどの主要メディア企業の拠点としても知られています。

3-2.ニューヨークのスタートアップエコシステム

ニューヨークのスタートアップエコシステムは、テクノロジー、ファッション、ヘルスケアなど多岐にわたる分野で急速に成長しています。シリコン・アレー (Silicon Alley)として知られる地域は、数多くのテクノロジースタートアップが拠点を置き、その成長が著しいです。また、ベンチャーキャピタルやエンジェル投資家の存在も豊富で、初期段階から成熟段階の企業に対して資金提供を行っています。

3-3.コワーキングスペースとネットワーキングの場

ニューヨークでは、WeWork(2010年に創業、全世界に拠点を拡大)やThe Wing(女性に焦点を当てたコワーキングスペース、2022年に閉業)などの大手コワーキングスペースが集まり、スタートアップやフリーランサーの働く場として利用されています。

これらのスペースは、単なるオフィススペースとしての機能のみならず、様々なネットワーキングイベントやワークショップを提供し、ビジネスの交流の場としても機能しています。

4.オースティン: 急成長するテクノロジーの都

4-1.テック産業の急成長とその背景

近年、オースティンは、テック産業の新たなハブとして急速な成長を遂げています。この成長の背景には、リーズナブルな生活コスト、高い生活品質、テキサス大学オースティン校などの教育と研究機関が存在することが挙げられます。これらの複合的な要因が組み合わさり、テック企業やスタートアップ、才能ある技術者を引き寄せています。テスラの本社移転( https://www.businessinsider.com/tesla-headquarters-hq )で話題となったように、大手テック企業もオースティンに拠点を置き始め、都市の技術革新のエコシステムを一層促進しています。

4-2.オースティンのスタートアップコミュニティと支援組織

オースティンのスタートアップコミュニティは活発で、多くのイベントやネットワーキングの機会が提供されています。特に、SXSW (South by Southwest) は、テクノロジー、音楽、映画の各分野でのイベントとして世界的に知られています( https://www.sxsw.com/ )。また、Capital FactoryやTechstars Austinなどのインキュベーターやアクセラレータは、スタートアップに資金提供やメンタリングを行っています。

4-3.クリエイティブ産業との連携機会

オースティンはテック産業だけでなく、音楽、映画、アートなどのクリエイティブ産業も非常に栄えています。こうしたクリエイティブ産業とテクノロジーの融合により、新たなビジネス機会や連携が生まれています。音楽技術の革新、デジタルアート、映画制作のテクノロジーソリューションなど、クリエイティブとテクノロジーが交差することで、新しい産業が生まれる可能性を秘めているといえるでしょう。

4-4.日本企業のオースティンにおけるビジネス展開

オースティンは近年、テック産業の新興ハブとしてその名を轟かせており、その魅力が日本企業の目にも留まっています。もともと、テキサス州には日系企業の拠点が多くありましたが、オースティンのテクノロジーエコシステムの活況を受けて、オースティンに研究開発センターやイノベーションハブの設立を模索する日本企業にとって重要な市場となることでしょう。

5.海外進出・海外展開への影響

シリコンバレー、ニューヨーク、オースティンは、それぞれ異なるビジネスエコシステムを提供しています。各都市の特性と企業のビジョンを調和させるためには、戦略的な都市選定、ネットワーク構築、リソース活用が不可欠です。明確なビジョンと戦略を持ち、米国のビジネスハブを最大限に活用することが、海外展開の成功への鍵となります。

そのためには、アメリカの会社を設立して自社の米国拠点を持ち、現地法人を運営していくことも重要になります。自社が選定した都市において、現地に存在する団体としてコミュニティにおける活動を続けていくことで、エコシステムに参加し、ネットワークを構築してビジネスを進めていくことができるでしょう。

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