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生活・不動産・ファッション
2021.09.24

米国で成長するペット産業のトレンドとは? プレミアムペットフード、Eコマース、出張サービスの紹介

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1.はじめに

2020年春以降、新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックによって、様々な業界が打撃を受けました。そしてそのような状況下にあって、ペット産業はパンデミックの中でも大きな成長を見せた分野といえます。多くの人々がステイホームを続ける中で、ペットと過ごす時間が増えたり、新しくペットを迎える人々が増えたりしたためです。

ペット業界の市場規模は、元々増加傾向にありましたが、パンデミック下での需要の高まりを受けて、更に市場規模が拡大しています。具体的な数値を見てみると、米国ではペットフードだけでも369億ドルの市場規模に上ります。また、獣医師による治療や製品の販売が293億ドル、グルーミングや犬の散歩などのサービスが103億ドルの市場規模となっています(American Pet Products社のレポート「Pet Industry Market Size, Trends & Ownership Statistics」https://www.americanpetproducts.org/press_industrytrends.asp)。

本稿では、ペット業界のトレンドを具体的な米国企業の実例とともに紹介します。海外展開の際には、現地で話題のビジネスモデルを参考することが有効です。また、ペット業界のトレンドは人間の購買行動を強く反映するものでもありますので、小売ビジネス全般のトレンドを把握する役にも立つでしょう。消費行動のトレンドを押さえて、海外進出の際の参考にしていただけますと幸いです。

2.プレミアムペットフード

ペットフードは、ペット業界の中でも大きな割合を占めるものです。人々の健康意識の高まりに伴って、ペットのオーナーは自身のペットの食事にも強くこだわるようになってきました。企業側はオーナーの要望を反映して、食品の素材にこだわったり、植物ベースのフードを展開したりなど、これまでにないプレミアムペットフードブランドが注目されています。

ここでは米国ベースでペットフードを展開するスタートアップ企業を紹介します。

2−1.カスタマイズ可能な犬用フードを展開するOllie
https://www.myollie.com/

2015年にニューヨークで設立されたOllieは、消費者によるカスタマイズ可能なドッグフードを展開するブランドです。 年齢、犬種、活動レベル、アレルギー、理想的な体重に基づいて、犬の食事プランを提供しています。

 

2−2.冷蔵ペットフードのメーカーFreshpet
https://freshpet.com/

ニュージャージー州で2006年に設立されたFreshpetは、犬と猫用の冷蔵フードを製造しています。
Freshpetの製品は、食品につなぎや、副産物、または加工肉を使っていないことが特徴です。また、従来のドライフードやウェットフード、または缶詰のペットフードとは異なり、新鮮な食材を使用し、原材料の必須ビタミンと栄養素を保持するために、低温でゆるやかに調理されています。

2−3.植物ベースのペットフードを提供するWild Earth
https://wildearth.com/

2017年にカリフォルニア州で設立されたWild Earthは、植物ベースのペットフードを提供しています。 製品にはタンパク質、ビタミン、ミネラル、小麦胚芽などの成分を使用し、 バナナ・シナモン味、ストロベリー・ビート味、ピーナッツバター味などのさまざまな風味の製品を展開中です。

2−4.ドッグフードのオンラインサブスクリプションプラットフォームPetPlate
https://www.petplate.com/

2016年にニューヨークで設立されたPetPlateは、ドッグフードのオンラインサブスクリプションプラットフォームです。 ペットの個性に合わせて厳選された、すぐに食べられるフードメニューを展開しています。 ユーザーは、プラットフォームを介して食事の試食を申し込むことも可能ですが、基本的には定期購読型の商品です。

 

2−5.レシピ提供と自宅配送を行うThe Farmer’s Dog
https://www.thefarmersdog.com/

2015年にニューヨークで設立されたThe Farmer’s Dogは作りたての自家製ドッグフードを展開しています。ペットのオーナーは、同社が提供するレシピをもとに家庭で調理するか、調理済みのフードを宅配注文することが可能です。 ペットの情報を提供することで、オーナーからの要望に応じた、カスタマイズされた食事プランを受け取ることができます。

2−6.新鮮で健康的なドッグフードを消費者に直接届けるNomNomNow
https://www.nomnomnow.com/

2015年にカリフォルニア州で設立されたNomNomNowは、新鮮で健康的なドッグフードを調理して消費者に直接届けます。 毎週配送されるドッグフードは、それぞれの犬に合わせてカスタマイズされているのが特徴です。そのため、オーナーは犬の特徴を同社に提供し、レシピを選択する必要があります。 レシピは、認定獣医栄養士によって創作されており、ペットフードの栄養基準であるAAFCO栄養基準を満たす健康的でバランスの取れた食事を提供しています。

2−7.ナチュラルペットフードのプレミアムブランドI And Love And You
https://iandloveandyou.com/

2012年にコロラド州で設立されたI And Love And Youは、ナチュラルペットフードのプレミアムブランドです。 同社は、穀物を含まない製品や、タンパク質が豊富な製品など、さまざまなタイプのペットフードを提供しています。 副産物、添加物、人工香料、保存料を使用していない点も特徴です。 製品には、ドライフード、ペット用ガム、生食フード、ウェットフード、おやつ、その他のサプリメントなど幅広く製品展開しています。

 

3.Eコマース

ペット業界にもEコマースの波が押し寄せてきています。特に、COVID−19の影響もあり、人々はペットショップの店舗に直接出向くのではなく、オンラインショップで買い物をする傾向が確実に加速しました。

その中でも、DTC (Direct to Consumer)とも呼ばれる消費者への直接販売市場が特に盛況です。これらの企業の特徴は「デジタル・ファースト」であり、消費者からのフィードバックをもとに革新を進めています。何ヶ月もかけて新製品を開発し、高額なマーケティングキャンペーンで宣伝する大規模な既存ブランドとは異なり、DTCでは、消費者との直接的なコミュニケーションにより、機敏な対応をとることが可能です。消費者の要望やニーズに基づいて、常に製品をテストし、調整しているといえるでしょう。

このような開発手順であれば、それぞれの消費者に向けてカスタマイズされた、より個性的な製品を提供することが容易になります。前述のペットフードのトレンドにもEコマース、DTCの色が強く現れていますが、このような企業は、ニッチなアプローチを取り、本物志向でパーソナライズされた体験を重視するミレニアル世代やZ世代をターゲットにしているのです。

4.利便性の高い出張サービス

現在、モバイルグルーミングのような自宅に出張してくれるタイプのペットサービスが人気です。実際、類似ビジネスを始めるための情報記事もネット上に多くあり、注目の高さが伺えます。

出張サービスが顧客を集める主な理由は、やはり利便性といえるでしょう。ペットの中には、グルーミングをしてくれる店舗まで連れて行くのが一苦労なペットもいます。移動そのものを嫌がったり、移動中に興奮してグルーミング時に落ち着きがなくなってしまうこともあります。その点、出張サービスであれば、自宅から移動する必要もなく、ペット自体もリラックスした状態で臨めます。

また、出張サービスは、デジタルとの親和性もよく、スマートフォンやiPadから、予約の設定、リマインダーの受信、支払いの処理なども簡単に行うこともでき、COVID-19の影響下にあっては、顧客との非接触となる利点も挙げられます。

5.海外進出・海外展開への影響

今後も成長が見込まれるペット業界ですが、同業界は人間を中心とした業界で見られるトレンドを強く反映しているといえます。例えば、「ウェルネス」「パーソナライゼーション」「デジタル化」などのキーワードはペットと人、どちらの業界でも共通しています。

また、COVID−19は、多くのビジネスでテクノロジーの導入を加速させました。ペット業界においても、テクノロジーを賢く利用することで、ビジネスをより効率的に行うことができます。 実際、消費者自身もオンラインでの利便性を期待しているのです。

特に、若年層の消費者は、買い物をする際に、利便性、使いやすさ、シームレスな体験を重視しているといえるでしょう。これらのデジタルネイティブとも呼ばれる若い世代では、情報収集能力にも長けているだけでなく、オンラインでの迅速でパーソナライズされたコミュニケーションを好みます。また、スマートフォンを使って、予約、質問、買い物などができることを好む傾向にあります。

このような背景に加え、人間同様ともいえるペットの健康やペットフードの高品質さへの関心が、ペット業界のトレンドを生み出しています。ペット関連の製品やサービスは、今後も発展していくことでしょう。新たなニッチを上手く捉えることができれば、市場で優位に立てる可能性も高まります。アイディア次第では、日本よりも市場規模も大きい海外で新たなビジネスを展開することも可能です。

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